老朽化が進んだ建物の賃貸借契約の終了について

建物のオーナーです。建物を賃貸しています。
老朽化が進んでいるので,建て替えたいと思っています。
入居者(賃借人)に退去を求めることはできませんか?

  • 本Q&Aは、あえて入居者の立場からの質問形式となっています。
  • アットランダムな質問で、現実に即した知識の吸収を目指しています。
  • 入居者から高評価をもらい、行列の出来るアパートを目標としています。

「老朽化」の程度が非常に進んでいる場合は、「滅失」扱いとして
賃貸借契約の終了→明渡請求可能となります。

民法上は「建物の老朽化」で賃貸借契約が終了するというルールはないのです。

そうすると,入居者(賃借人)に対して明渡請求をすることはできません。

しかし、判例上、建物が「滅失」した場合は、賃貸借契約が終了するとされています。

ここで「滅失」ではなく「老朽化」でも、その程度が著しいという場合は、「滅失」と同様に扱い、賃貸借契約が終了すると解釈されることもあります。

[最高裁判所第1小法廷判決/昭和41年(オ)第687号,昭和42年6月22日]

賃貸借の目的物たる家屋が滅失した場合には、賃貸借の趣旨は達成されなくなるから、これによつて賃貸借契約は当然に終了すると解すべきであるが、家屋が火災によつて滅失したか否かは、賃貸借の目的となつている主要な部分が消失して賃貸借の趣旨が達成されない程度に達したか否かによつてきめるべきであり、それには消失した部分の修復が通常の費用では不可能と認められるかどうかをも斟酌すべきである。