地方銀行とCSR(企業の社会的責任)(5)~ サブリース会社破綻リスク 融資に当たりビジネスモデルのチェックが成されているのか ~

前回の地方銀行とCSR(企業の社会的責任)(4)では、金融機関の融資の構造について、シミュレーションを交えて解説しましたが、今回はサブリース会社との契約時、その会社を判断するのにどういった点を見ればよいか見てみたいと思います。

サブリース会社と契約する前に

バブル崩壊後、沢山の不動産管理会社が倒産し、投資家・不動産オーナー様や入居者に多額の被害が発生しました。約10年前の2008年3月に300億の利益を計上したアーバンコーポレイションが同年に倒産した例があります。

契約期間中の解約や賃料値下げの禁止を法的に担保したところで、契約先のサブリース会社が倒産してしまえば、それまでです。

従って、サブリース会社と契約する前に、以下の点を見て判断すべきと言えます。

  1. 必ず財務内容が高い会社でなければなりません。
  2. 不動産の在庫を多数抱えていていない会社を選びます。たとえ財務内容と利益が共に良い値に見えても、不動産市況が悪化すると資金繰りが急激に悪化する事が多いので、自社及び関連会社に不動産をほとんど保有していない会社が良いのです。
  3. サブリース会社のビジネスモデルも信頼性・継続性があるのか判断をしなくてはなりません。特に気をつけなければならないのは、あらゆる媒体を使いセンセーショナルな広告で、大家さんを集める手法です。不動産運営に奇を衒う手法などはありません。(例:マッチング型ビジネスモデル)

サブリース会社の破綻時のリスクは大きい

サブリース会社の破綻では、敷金の取り扱い、入居者対応、さまざまな問題が噴出します。当然、物件に対するイメージの毀損にも大きな差が出てきます。破綻した時のリスクの大きさは通常の管理契約の比ではありません。

サブリース契約にあたり、

  • 「経営基盤に疑問がないのか?」
  • 「経営者の過去の実績はどうなのか?」
  • 「会社の売上・利益に占めるサブリースの割合が高すぎないか?」
  • 「金融機関からの借入金額が大きくないか?」

など、相手先の与信能力に充分な注意を払われた上でのご契約をお勧め致します。

大谷昭二(日本不動産総合研究所所長)
(サブリース問題解決センター長)

参考: