地方銀行と第二地方銀行の違い ~ 融資先にそれぞれ特徴が ~

不動産投資で欠かせないのが融資をお願いする銀行ですが、当センターに相談に来られる案件で最も多いのが地方銀行です。ただ、地方銀行でも違いがあることを認識されているオーナーはほとんどいないようです。

今回は、投資マンション・アパート建築の融資銀行として良く目にする地方銀行に焦点を当ててみたいと思います。

それぞれの歴史や成り立ちにより、融資先に特徴がある

現在の地方銀行には、第一・第二地銀とあります。ただ、業務上の違いはありません。

ではどういったところに違いがあるのかというと、地方銀行にはそれぞれの歴史があり、その成り立ちにより、融資先にそれぞれ特徴が出てきているようです。

第一地方銀行

第一地方銀行は、昔から株式会社の形態をとりながら“銀行として営業”してきた銀行のことです。歴史が深く、比較的規模が大きいのが特徴です。

第一地銀が旧国立銀行の流れを汲むことが多い反面、第二地銀は無尽や相互など民間の出身が多いようです。そのことが取引先の違いに出ており、第一地銀のメインの取引先は、地元の優良企業や業歴の長い会社などがほとんどです。

第一地銀一覧

北海道銀行、青森銀行、みちのく銀行、秋田銀行、北都銀行、荘内銀行、山形銀行、岩手銀行、東北銀行、七十七銀行、東邦銀行、群馬銀行、足利銀行、常陽銀行、筑波銀行、武蔵野銀行、千葉銀行、千葉興業銀行、東京都民銀行、横浜銀行、山梨中央銀行、第四銀行、北越銀行、八十二銀行、北陸銀行、富山銀行、北國銀行、福井銀行、静岡銀行、スルガ銀行、清水銀行、大垣共立銀行、十六銀行、三重銀行、百五銀行、滋賀銀行、京都銀行、近畿大阪銀行、池田泉州銀行、南都銀行、紀陽銀行、但馬銀行、鳥取銀行、山陰合同銀行、中国銀行、広島銀行、山口銀行、阿波銀行、百十四銀行、伊予銀行、四国銀行、福岡銀行、西日本シティ銀行、筑邦銀行、北九州銀行、佐賀銀行、十八銀行、親和銀行、肥後銀行、大分銀行、宮崎銀行、鹿児島銀行、琉球銀行、沖縄銀行

参考までに経常利益ランキングを以下に記します。(参考:地方銀行ランキング「地銀の経常利益ランキング」H28年3月期の有価証券報告書より)

1位 横浜銀行
2位 千葉銀行
3位 福岡銀行
4位 静岡銀行
5位 スルガ銀行
6位 広島銀行
7位 西日本シティ銀行
8位 常陽銀行
9位 八十二銀行
10位 中国銀行

第二地銀に比べ、第一地銀は成り立ちが旧国立銀行であり、規模も違うことから、本音として、第一地銀は、未だ第二地銀と同じ「地銀」と一括りにされることに対し、根強い抵抗感があるようです。

第二地方銀行

第二地方銀行は、一般社団法人第二地方銀行協会の会員であり、金融庁の「免許・登録業者一覧」に於いて「地域銀行 / 第2地方銀行」とされた銀行です。元は相互銀行で、平成元年(1989)以降に「金融機関の合併及び転換に関する法律」に基づき、株式会社へと転換し普通銀行となった銀行のことです。(「普銀転換」といいます。)

ちなみに、相互銀行の多くは、無尽会社として営業していたものです。身近な者同士でお金を出し合って、貯まったお金を参加者に順番に渡すという、相互扶助のシステムです。

要は、第二地銀は、元は規模が小さく、ややリスクの高い業務を行っていた金融業者が、銀行と同じ業務をやるようになったものとイメージすれば分かりやすいと思います。その成り立ちゆえ、地元商店や飲食業、零細企業がメインとなっているケースが多いようです。

第二地銀一覧

北洋銀行、きらやか銀行、北日本銀行、仙台銀行、福島銀行、大東銀行、東和銀行、栃木銀行、京葉銀行、東日本銀行、東京スター銀行、八千代銀行、神奈川銀行、大光銀行、長野銀行、富山第一銀行、福邦銀行、静岡中央銀行、愛知銀行、名古屋銀行、中京銀行、第三銀行、関西アーバン銀行、大正銀行、みなと銀行、島根銀行、トマト銀行、もみじ銀行、西京銀行、徳島銀行、香川銀行、愛媛銀行、高知銀行、福岡中央銀行、佐賀共栄銀行、長崎銀行、熊本銀行、豊和銀行、宮崎太陽銀行、南日本銀行、沖縄海邦銀行

大谷昭二(日本不動産総合研究所所長)
(サブリース問題解決センター長)

参考: