リノベーション付きサブリース事業:京急電鉄

電鉄がリノベ付きサブリース事業強化 ~初期投資不要ゼロで家主獲得狙う~

空き家対策特別措置法の施行により、空き家を放置したままにすることができなくなっている。現在、人口は減少していても世帯数はまだ増加しており、問題が深刻になるのはこれからと言われている。その一方で国や自治体は対策を、民間企業は今後を見据えたサービスの提供を始めている。

空き家の増加は今後も続いていくものと予測されており、景観の悪化や、倒壊および放火といった防犯上の問題など地域の衰退につながる。今後も空き家対策としてさまざまな取り組みが行なれていく。

電鉄のブランドと資金力を生かし、投資リスクの少ない商品で、地域の家主にアピールしていく事例を紹介する。

京浜急行電鉄(東京都港区)「カリアゲ 京急沿線」概要(参考HP:カリアゲ 京急沿線

事業エリア 京急沿線
サービス開始 平成29年4月1日から
対象物件 空き家や賃貸住宅、長屋、ビルなど1戸から対象
改修費用 周辺賃料の42カ月分を上限に京急電鉄が負担
耐震補強や設備の刷新、間取り変更など必要な改修
サブリース期間 6年間
オーナー収入 サブリース家賃の10%
管理・仲介業務 京急不動産(東京都港区)

事業スキーム

これまで良い立地に物件はあるけど、資金がないのでリノベなどの改修に取り組めないという家主も対象となるようだ。

このサービスは、家主側は、改修費用の負担をせずに毎月一定額の賃料収入を得ることができ、6年後には初期投資をかけずに改修した物件が手元に残るメリットがある。

一方、京急側にとっては、若い層の入居を進めることで沿線の経済活動の活性化を進めると同時に、空き家や空室が増えることによる犯罪の抑止にしていきたい考えだ。

なお、小田急電鉄(東京都新宿区)も同様のサービスを開始している。(参考HP:小田急の「安心」サブリース

大谷昭二(日本不動産総合研究所所長)
(サブリース問題解決センター長)