【投資マンション購入】 不動産投資の流れ(1)~ 解決センター相談事例からみる傾向 ~

当センターには投資マンションににまつわる様々な相談が寄せられますが、トラブルが起こるケースには、いくつかの特徴がみられます。

今回は当センターに持ち込まれる投資マンションの相談事例から、販売価格や契約時の特徴をいくつか見てみたいと思います。

相談事例から見る傾向

  1. 販売業者作成のマンション部屋別価格一覧は、市場価格の20%~30%高めに設定
    市場価格 販売価格
    2LDK(春日部市物件) 2,800万円 3,700万円
    1R(大伝馬町物件) 1,700万円 2,200万円
  2. 投資物件にもかかわれず、販売業者の指示で住宅ローンを利用(そのために住民票を移転するよう、業者から指示)。
  3. 融資はノンバンク・地銀を利用し、フル・ローンで組み、金利は高め。
  4. 購入予定物件の現地確認がなされていない。現地を見ずして購入。業者は現地案内を積極的にしない。
  5. 業者から重要事項説明をまともに受けていない。中には売買契約書の受け取りがなされてない信じられないケースもある。
  6. 口頭でサブリース契約と説明は受けているが、実際は単なる賃貸借契約である。
  7. 物件説明や契約締結を業者事務所ではなく、喫茶店やファミレスで行なう例が多い。
    宅建業法50条の規定で業者は事務所等に国土交通省令で定める標識を掲げなければなりません。これは顧客に無免許でないとか責任の所在などを明確に示すという意味があります。そのため、業者は顧客になるべくなら事務所等に来てもらい、標識などを確認してもらうように指導を受けています。もし適当な説明で誤魔化そうとした場合は、消費者契約法第3条により無効です。また重要事項説明の場合は、宅建業法47条違反です

販売業者は、この様に何でもありの方法で、1回の取引で400万円から1,000万円の利益を上げています。

悪徳業者が狙うターゲット

上記のような販売業者の最大のターゲットは医者です。研修医の期間中に投資マンションを購入する例が多いようです。また、高額の年収が見込まれるテレビ局や広告代理店などの上場企業のサラリーマンやOL、病院勤務の看護師、公務員なども主なターゲットになっています。

もし、販売業者が上記のような傾向をお感じになりましたら、契約書に捺印する前に、慎重に検討された方が良いでしょう。

大谷昭二(日本不動産総合研究所所長)
(サブリース問題解決センター長)

次回「不動産投資の流れ」(2)は不動産投資を行なうにあたって知っておくべき流れをまとめます。