「定期借家契約」の契約更新を家主が拒否した場合について

契約は「定期借家契約」なのですが、契約更新しようとしたら、家主から拒否されました。この場合、従わざるを得ないのでしょうか?

  • 本Q&Aは、あえて入居者の立場からの質問形式となっています。
  • アットランダムな質問で、現実に即した知識の吸収を目指しています。
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定期借家契約というのは、そもそも契約更新のない契約です。

一般の借家契約では、契約更新が可能ですし、家主が契約更新を拒絶するためには、正当事由が必要ですが、定期借家契約の場合には、更新そのものが認められていませんので、正当事由もまったくいらないのです。

従って、借主に可能なのは、契約更新ではなく、「再契約」ということになります。

契約更新と再契約の違い

契約更新と再契約の違いはどこにあるかといえば、いくつかの違いがあります。

まず、前者の場合には、正当事由がないと更新拒絶できないのに対して、
後者の場合には、家主として再契約を拒否することが可能だということです。

二番目に、前者の場合には、更新料が必要な場合が多いのですが、
後者の場合には、更新料は不要ですが、礼金等が必要になります。

三番目に、仲介業者が絡んでいる場合には、
前者の場合には、更新手数料を請求する場合があるのに対して、
後者の場合には、仲介手数料を請求してくる可能性があることです。

そして、四番目には、前者の場合には、敷金の精算を行うことはありませんが、後者の場合、家主はいったん敷金の精算をしたうえで、再度敷金を納めるように主張してくる可能性もあります。

なお、定期借家契約の場合には、契約時に、「定期借家契約である」旨の書面を受け取っているはずですが、もし、定期借家契約であるという書面を受け取っていなければ、定期借家契約とは認められず、一般の借家契約とみなされます。

いずれにしても、定期借家契約では、契約更新がないため、家主が再契約を拒否すれば退去せざるを得ないのです。